【組織文化】優れた業績・成果をあげるための重要な要素

時代の変化に対して対応し、企業やチームとして優れた業績をあげていくために、組織文化は重要な要素の一つです。

今回は、この組織文化について解説していきます。

組織文化とは何か

組織文化とは組織の構成員によって共有されている価値観や行動規範信念の集合体のことです。社会があればそこにはルールがあります。社会が違えばルールも違います。

そして、会社も一つの社会です。

例えば転職をした時、または違う会社を訪問した時に、会社によって行動のルールが異なっていることを実感したことがあるかと思います。（ここでいうルールとは就業規則のようなものではなく暗黙の前提といったものです。）

組織文化が明確に表現されることは、ほとんどありませんが、強い影響力を持ちます。組織のメンバーになると、時間とともに組織文化を受け入れ、自覚することなく組織文化に沿って行動するようになります。

そして組織の生み出す価値も、組織文化によって決められることになります。

組織文化の効果としては、実務面・心理面において下記があげられます。

実務面

意思決定や行動の迅速化
組織文化はメンバに判断基準を提供します。判断に迷う時、あるいは不測の事態には組織文化が判断の拠り所となります。
凝集性の向上と自由の付与
メンバーが組織文化に従うことにより組織としての求心力が高くなり凝集性も高まります。
加えて文化に従っている限りは細かいルールで縛る必要がないため、行動の自由が生まれます。
組織能力の向上
組織構成員の長年にわたる経験が蓄積された組織文化には、組織としての判断力と実行力を進展させる機能があります。

心理面

心理的な拠り所
例えば企業として尊敬されるような文化を持つ組織のメンバーであることは、誇りや自己効力感を抱かせます。
組織文化が心理的なよりどころとなるのです。

しっかりとした組織文化を醸成することができれば様々な効果が生まれ、組織は存続できる可能性が高まります。

逆に好ましくない組織文化が根付くと組織の内部は見られ、組織の存続を危うくすることもあります。

組織文化はどのように生まれ、維持されるのか。組織文化を生み出し維持する要素のうち、代表的なものを見ていきます。

組織文化は、このような機会や仕組みを意図を持って働きかけることで生み出されます。また組織文化を体得した構成員が、その先の構成員へ伝承することで維持されていきます。

最後に、どのような組織文化が好ましいかを考えていきます。

企業組織というものを考えた場合、経済的価値に従っていることは無視できません。

文化とは、本来善し悪しで判断をするものではありませんが、ここでは企業における経済的価値＝優れた業績をより多くもたらすことができる組織文化を、良き組織文化として捉えます。

経済的価値をもたらす良き組織文化が持つべき要素のうち、代表的なものを３つ紹介します。

多様性の奨励
近年ダイバーシティなどとも言われるように、さまざまな属性のメンバが組織内にいるという多様性が重要となっています。加えてメンバそれぞれが自分の考えを持っているという意見の多様性も重要です。
自ら変化を作ること
世の中の変化に対応するというだけでは後手に回ることになります。自ら進んで変化を作り出すことを奨励するような文化であれば、組織の活性化につながっていきます。
社員を大切にすること
組織は人間の集まりであり、多様性や変化はメンバによって生み出されます。メンバが組織の中心で生き生きと働くことができるからこそ、経済的価値を獲得することができるということを忘れてはいけません。

ここまで、経済的価値を生み出すことを『良き組織文化』の基準としてきました。しかし、社会から認められない形で経済的価値を追求しても、良き文化とは言えません。組織は『よき市民』として行動しなければならないという視点が重要です。